コード進行分析(キー判別)の方法

コード進行をみて、その曲のキー(調)を判別する方法を解説していきます。

これは耳コピにも直接関係してくるので、しっかり理解していきましょう。

キーがわかると耳コピは簡単です!!

ダイアトニックコード一覧

まず参考のために、ダイアトニックコードの一覧をまとめておきます。

ダイアトニックコードがわからない人はこちらで学んでいきましょう。

ダイアトニックコード

メジャーキー

調号I△7(キー)IIm7IIIm7IV△7V7VIm7VIIm7(♭5)
なしC△7Dm7Em7F△7G7Am7Bm7(♭5)
#×1G△7Am7Bm7C△7D7Em7F#m7(♭5)
#×2D△7Em7F#m7G△7A7Bm7C#m7(♭5)
#×3A△7Bm7C#m7D△7E7F#m7G#m7(♭5)
#×4E△7F#m7G#m7A△7B7C#m7D#m7(♭5)
#×5B△7C#m7D#m7E△7F#7G#m7A#m7(♭5)
#×6F#△7G#m7A#m7B△7C#7D#m7E#m7(♭5)
♭×1F△7Gm7Am7B♭△7C7Dm7Em7(♭5)
♭×2B♭△7Cm7Dm7E♭△7F7Gm7Am7(♭5)
♭×3E♭△7Fm7Gm7A♭△7B♭7Cm7Dm7(♭5)
♭×4A♭△7B♭m7Cm7D♭△7E♭7Fm7Gm7(♭5)
♭×5D♭△7E♭m7Fm7G♭△7A♭7B♭m7Cm7(♭5)

※この表はスライドできます。(スマホ)

マイナーキー

調号Im7IIm7(♭5)III△7IVm7V7VI△7VII7
なしAm7Bm7(♭5)C△7Dm7E7F△7G7
#×1Em7F#m7(♭5)G△7Am7B7C△7D7
#×2Bm7C#m7(♭5)D△7Em7F#7G△7A7
#×3F#m7G#m7(♭5)A△7Bm7C#7D△7E7
#×4C#m7D#m7(♭5)E△7F#m7G#7A△7B7
#×5G#m7A#m7(♭5)B△7C#m7D#7E△7F#7
#×6D#m7E#m7(♭5)F#△7G#m7A#7B△7C#7
♭×1Dm7Em7(♭5)F△7Gm7A7B♭△7C7
♭×2Gm7Am7(♭5)B♭△7Cm7D7E♭△7F7
♭×3Cm7Dm7(♭5)E♭△7Fm7G7A♭△7B♭7
♭×4Fm7Gm7(♭5)A♭△7B♭m7C7D♭△7E♭7
♭×5B♭m7Cm7(♭5)D♭△7E♭m7F7G♭△7A♭7

※この表はスライドできます。(スマホ)

キー判別方法

パターン1

では、様々なコード進行からキーを判別して見ましょう。

「F→G→C」

これは見た瞬間にわかる人が多いかもしれませんね。

 

このコード進行のキーは【C】ですね。

ベーシストは指板上でイメージできると良いので、指板図を見ていきましょう。

(指板上の音が全然わからないって人は指板上の音の覚え方を見てみましょう。)

 

ベースの指板上でF、G、C の音は、 

キー判別方法

にですね。

ダイアトニックコードでメジャーコードは3つ(I△7,IV△7,V7)しかないので、メジャーコードが3つ判明すれば、確実に曲のキーがわかりますね。

ベースのポジションだと、

キー判別方法

キー判別方法

という関係性になっているので、ダイアトニックのメジャーコードからキーを判別する時はこの位置関係を探せばキーがわかりますね。

このキー判別方法は比較的に簡単だと思います!

パターン2

次のコード進行は、

「D→E→C#m→F#m」

です。

 

先に正解を伝えると、この曲のキーは【A】です。マイナーキーだと【F#m】ということですね

どうやって判別しているか解説します。

まずメジャーコードに注目します。

「D」「E」が全音の関係になってますね。

パターン1にならって、ダイアトニックコード内のメジャーコードの関係からキーが【A】であることがわかります。

キー判別方法

 

とてもシンプル!!

 

また、「D→E→C#m→F#m」というコード進行をローマ数字に置き換えると、「IV→V→IIIm→IVm」となります。

このコード進行の名曲は、Jpopの名曲の中にたくさん存在しています。

いい曲だなーって思ってコード進行を調べると、このコード進行だったってことも多いですね。

また、相対音感が鍛えられると、聞いただけで「あーこれは4536のコード進行」だなってわかるので、耳が鍛えられた上で理論的に分析することができればかなり耳コピが早くなります!

耳を鍛える練習方法

今まで紹介したキー判別方法は、コードがわからないとできないと思います。

なので耳コピして、コードがある程度推測できる必要があります。

 

耳コピが全然できないという方もいると思いますが、安心してください。

耳は鍛えられるので、耳コピは挑戦すれば必ずできるようになります!

耳コピできるようになるためには

僕自身、昔はベースを初めて2、3年くらいは耳コピが全然できませんでした。

できない原因は、当時耳コピに全く挑戦していなかったからです。

 

耳コピを始めて最初の方は、すごく時間がかかったり、できたと思ったら半音ズレていたことなどたくさんありました。

でも、挑戦していくうちに精度と速さがどんどん上がっていって、今では楽しくすぐに耳コピすることができています。

本当に耳コピはやればできるようになるのでどんどん挑戦していきましょう。

練習方法

耳を鍛える練習方は

  1. まずコード進行や楽譜がネットに上がっている曲を選ぶ。(まだコードは見ない)
  2. 慣れないうちはその曲の1部分だけベースの耳コピを試みる。(イントロだけ、サビだけなど)
  3. コードも推測してみる。理論的にするとなお良し。
  4. 最後にコード進行や楽譜を検索して答え合わせ。

の繰り返しです。

最初は間違いがたくさんあっても全然構いません。

10曲もやればコツが掴めて早くなっていくはずです!!

 

ぜひ失敗を恐れずどんどん挑戦していきましょう!


実際に世の中にある曲は、ダイアトニックコード以外のコードを使われていることが多いです。

次回は名曲を題材にしてコードアレンジ術を解説していきたいと思います。

 

 

音楽理論

音楽理論は必要か

音程と度数

音名と階名

基本的なコード(3和音)

基本的なコード(4和音)

テンションコード

ディミニッシュコード

分数コード

ダイアトニックコード

ダイアトニックコード(マイナー)

コード進行分析(キー判別)の方法