【音楽理論】テンションコード
基本的なコードを理解したら、少し高度なコードのテンションコードについて学んでいきましょう。
基本的なコードがまだいまいち分からないって人は
基本的なコード(3和音)
基本的なコード(4和音)
で復習してから進んでいきましょう。
おしゃれな響きのテンションコード。使いこなせたらかなりの上級者!
動画はこちら↓
テンションコードとは
まず、テンションコードのテンションとは『緊張』のことです。
テンションコードは、基本的な三和音や四和音に比べコードの構成音が増えることで響きが複雑になります。
それらの和音が持つ緊張感からテンション(緊張)コードと呼ばれています。
これまで4和音まで学んできましたが、まず【C7】というコードは
ということはわかりますね。
テンションコードは、そこからさらに3度ずつ積み重ねていった音のことを指します。
では、【C13】というコードを見てみましょう。
【C13】は「C7」の上に『レ:9th、ファ:11th、ラ:13th』の音を積み重ねたコードです。
9thまで重ねたら【C9】、11thまで重ねたら【C11】、13thまで重ねたら【C13】になります。Cの横の9.11.13は”〜まで音を重ねる”という意味になってますね。
ここで注意する点があります。
この際の7thの音は「M7」ではなく『m7』です!「シ」ではなく『シ♭』です!
ここは間違えやすいので、覚えておきましょう。
(『m7』である理由として自然発生倍音が由来していますが、情報をシンプルにするため割愛させていただきます。)
なのでテンションノートは、9th、11th、13thの3種類ということになります。
ナチュラルテンションとオルタードテンション
テンションには『ナチュラルテンション』と『オルタードテンション』の2種類あります。
下の表を見てみましょう。
先ほどテンションノートは9th、11th、13thと言いましたが、♭記号や♯記号がつかないものを『ナチュラルテンション』。
ナチュラルテンションに対して♭9th、♯9th、♯11th、♭13thを『オルタードテンション』と言います。
とてもシンプルですね。
『オルタードテンション』はさらに複雑で刺激的な音なので場所を選びますが、うまく使うと気持ちいいーーーってなります。
9th
9thを使用したコードがいろいろあるので、ごちゃごちゃにならないよう整理しておきましょう。
まず比較的よく見る【Cadd9】を解説します。
このaddは英語で「足す」という意味なので、単純に9thの音を足せば良いです。
なので【Cadd9】は
となります。
先ほど【C9】は「m7」を重ねると説明しましたが、「M7」にしたい時のコード表記は【CM7(9)】になります。
「♭9」や「#9」を使ったよくあるコードも確認しましょう。
これらのコードの構成音がしっかり区別できるよう理解しておきましょう。
11thと13th
11thと13thの使ったコードも基本的にルールは同じです。
【C7(#11)】と【C7(♭13)】はそれぞれ、
という構成音になります。
理解できましたでしょうか。
ちなみに、どのテンションの音を足すとハマるかはスケールを理解するとわかるようになってきます。
地道に学んでいきましょう。
次は ディミニッシュコード について解説していきます。
ディミニッシュコード